沖縄・那覇の夜のB級グルメ「ニンニク餃子」 (新茶屋、黄金)
那覇には、なぜか夕方〜夜営業の餃子の店が多い。
沖縄が中国・台湾に近く、文化交流も多いことから来ているのだろうか?
しかし、多くの店は本場の水餃子ではなく、焼き餃子を提供する店が主流。
それもニンニクがたっぷり効いた(入った)タイプ。
どういった過程でこのスタイルが根付いたかは定かではありませんが、とにかく那覇の飲み屋街には餃子の店が点在し、今も昔も存在感を示しているのです。
さて、今回は那覇を代表する餃子店を2店、ご紹介します。
まずは、桜坂社交街にある「新茶屋」。
近年店を移転し、新しくしましたが、創業は1960年頃という老舗。
評判の美人親子(子供は姉妹)の女性3人で営業する餃子店。
餃子の味もさることながら、愛想の良い美人姉妹の接客を求めて、連日多くの地元のオヤジ衆が群がってきます。
だから、餃子店というよりは、アットホームなスナックといった雰囲気・空気感が漂っています。
さて、肝心?の餃子ですが、餃子の中にニンニクが1個(片)まるごと入った斬新なタイプ。
那覇の餃子店には、この「新茶屋」のスタイルを真似する店が多い。
これが、その餃子。
ニンニクが丸ごと入っていますが、臭みの少ないモノなのか?ホクホクに蒸してから入れているからなのか?まったくニンニク臭が気になりません。
非常に美味い餃子です。
また、店内にはジュークボックスがあり、懐かしのポップスや島唄を3曲100円で楽しめます。
我々は4人で訪問し奥のテーブルに座りましたが、カウンター席は「うちなーんちゅ」と思しき中年男性で満席。
いろんな意味で人気の店です(笑)。
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さて、続いては十貫瀬(じっかんじ)社交街にある「黄金」。
この十貫瀬地区。今は寂れてしまっていますが、戦後は風俗街として多くの人々で賑わった地区。ホステス・娼婦を相手に洋裁店や旅館(ラブホ)なども多くあったそうで、今でもそうした名残がある何ともノスタルジーなエリアです。
さて、そんなディープなエリアに今も残る餃子店「黄金」。
薄暗い道を進むと、
黄金色の看板が目に入ります。
看板以外の見た目は昭和の臭いがぷんぷんする怪しげなスナック。
扉から店内を垣間見ることは出来ず、何も知らなければ、きっと入ることはないでしょう(笑)。
しかし、一度店内に足を踏み込んでしまえば、居心地の良い昭和30年代の沖縄にタイム・スリップできます。
まずは、オリオンビールで乾杯!
このお店、宮古島出身のおばあがこの地で店を始めたのが、1970年頃。
「新茶屋」よりは新しいですが、店舗が古い分、歴史の重みを感じさせます。
餃子に関しては、誰に教わった訳ではなく、独自で生み出したモノだそうです。
その餃子がこちら。
ニンニクは丸ごと入っていませんが、みじん切りしたニンニクがタップリ入っており、新茶屋のモノよりもパンチがあります(美味い!!)。
そして、ココにもジュークボックスが。
明らかに年代モノです(八代亜紀が若い!)が、ちゃんと動きます。
曲目も新茶屋のモノよりも古く、島唄が中心。
なんと、50円で4曲も楽しめます(安っ)。
おばあは決して美人ではありませんが、なんとも居心地の良い名店といえます。
※2010年、店主が体力の限界とのことで、惜しまれながら閉店。
さー、在り来たりの沖縄観光に飽きたあなた、勇気を出して重い?扉を開けてみてください!
■新茶屋
【住所】沖縄県那覇市牧志3−6−19
【TEL】098−863−2458
【定休】不定休
■黄金
【住所】那覇市牧志2−19−16
【TEL】?
【定休】?
- 投稿者 matsu