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南国の酒・泡盛工場見学 (多良川酒造/沖縄県宮古島)

沖縄の酒といえば「泡盛」。
沖縄を訪れた酒好きな人は必ず口にする酒である。
そんな泡盛の製造過程を見学(勉強)するのにおススメなのが、宮古島南部にある「多良川(たらがわ)酒造」。
空港から15分程度の砂川(うるか)地区にある(丸吉食堂の裏手)。
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まずは、事務所で見学申し込み(随時)。
事務所内には、多良川酒造の「琉球王朝」「多良川ブラウン」などの泡盛が試飲出来る(高価な古酒も多くありますので、運転じゃない人は是非!)。
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さて、旨い泡盛をチビチビ飲んだんだら、工場見学開始。
社員の方が親切・丁寧に説明をしてくれます。
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泡盛に使う黒麹菌の説明。

これがタイ米・黒麹・仕込み水の入ったタンク。
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そして、こちらが蒸留器。
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非常に暑いです。
ここで蒸留されたモノは高いもので、度数50度を超えます。
45度を超えたモノは泡盛とは呼べず、スピリッツ扱いになります。
これに割り水を加えて、25〜45度の泡盛にするそうです。

ここで水について、ひとつ薀蓄(うんちく)を。
多良川酒造では、泡盛を作る「仕込み水」には、ミネラルたっぷりの地下の湧き水(硬水)を。
「割り水」には、口当たり柔らかな軟水を使用しています。そして、その軟水は、上記の湧き水(硬水)に塩を加えることで軟水に変えているそうです。
拘りをもって手間を掛けているんですね〜。

そして、瓶詰めして出荷場に向かいます。
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しかし、泡盛に多少詳しい人は知っている通り、すぐには瓶詰め・出荷はしません。
出来立ての泡盛は味・舌触り・風味も尖っていて、まだ美味しい泡盛になっていません。
甕・タンクで最低1年は寝かせてから、瓶詰め・出荷します。

そして、3年以上寝かせた泡盛が古酒(くーすー)と呼ばれます。
3年・5年・10年と・・・年数が多ければ多いだけ、まろやかな味わいになります(高価になる)。
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私も知らなかったのですが、元の原酒は1年モノも10年モノも、「琉球王朝」も「多良川」も全く同じモノなのです。

そして、ここ多良川酒造では、自分個人の泡盛を貯蔵することが出来るのです。
工場近くの洞窟を使って保管しています。それがこちら・・・。
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暗い洞窟を降りていくと・・・

無数の甕が保管されています。
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スポーツ選手・芸能人の名前もチラホラ・・・。

そして、洞窟の天井には、黒麹菌がビッシリと!(ホコリじゃありません)
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無料で見学・試飲できるので、非常にお得な観光コースと言えます。


【住 所】沖縄県宮古島市城辺砂川85
【TEL】098−861−3663
【定 休】日曜