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上州湯けむりの旅。群馬県四万(しま)温泉・水沢編 (いずみや・田丸屋 他)

今回はテレビの旅番組風に群馬県北部の名所・グルメをご紹介します。
目的地は知る人ぞ知る名湯・四万温泉。
東京から関越自動車道で渋川・伊香保インターで下車。
四万温泉の前に立ち寄ったのが伊香保近くにある水沢。
水沢は、その名の通り、榛名(はるな)山麓の流麗から湧き出る水に地名の由来があります。
まずは水沢の名所である水沢観音のある水沢寺を歩きます。
水沢というだけあり、至る所に湧き水が流れ、暑さを和らげてくれます。
駐車場付近には近所の農家の方が野菜などを販売しています。
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道を進むと漬け物屋さんが。
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群馬と言えば、漬け物と蒟蒻(こんにゃく)が有名。
こちらは蒟蒻の中にピリ辛のゴボウの入った「コンニャク鉄砲漬」。
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そして、その先に水沢観音が奉られている本堂があります。
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なかなか立派なお寺です。


さて、お腹も空いたので、水沢の名物である「水沢うどん」を頂くことに。
水沢うどんの特徴は、コシと喉越し。
訪ねたのは、創業天正十年(西暦1582年)という老舗の「元祖・田丸屋」さん。
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さすが建物に風格があります。
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店内は非常に広く、テーブル席・お座敷・宴会用の部屋とあり、300人くらいは入れるのではないでしょうか?
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もりうどん(冷)と天麩羅のセットを注文(連れは山菜煮物のセット)。
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やや太めで透明感のある麺が美しい。
讃岐うどんのような強烈なコシはありませんが、コシと喉越しが共存した美味しいうどんです。
つけダレは、醤油かゴマを選べます(さっぱり食べるなら醤油がおススメ)。

かき揚げ・舞茸・海老の天麩羅
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蕗(ふき)・薇(ぜんまい)・独活(うど)の煮物
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素朴な優しい味です(美味)。

駐車場脇にはお土産店もあり、生麺・乾麺を買うことが出来ます。
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続いては、伊香保にある大正ロマンの画家「竹久夢二記念館」に立ち寄ります。
緑多い敷地内は歩くだけでも気持ち良いです。
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武久夢路作の浴衣用の画
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さて、宿泊地である四万温泉に向かいます。
四万(しま)の名の由来は、四万(よんまん)もの病に効くということからきているそうで、リュウマチ・神経痛・皮膚・胃腸等に効果がある良泉とのこと。

まず、四万温泉の入り口にあるのが、甌穴(おうけつ)。
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数万年の歳月を経て、川底に沈む石が水流によって定位置で回転するによって、摩擦力で開けられた穴。県の天然記念物に指定されています。

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また、温泉街の奥には奥四万湖のある四万川ダムもあり、こちらも見所です。
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エメラルドグリーンの湖色が美しい。

温泉街に到着。
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温泉街は、温泉口・山口・新湯・ゆずりは・日向見の5つのエリアにあり、我々が宿泊するのは山口エリアにある「いずみや」さん。
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元々は旅館に料理を卸す仕出し業を営んでいたのですが、2代前から旅館として営業をしている四万の中では新しい宿。
しかし、四万川沿いの立地・5部屋だけのこじんまりサイズ・山菜を中心とした料理にはリピーターも多いようです。
我々が宿泊するのは露天風呂付の「水麗」というお部屋。
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■部屋の露天風呂
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風呂横のデッキチェアーは、清流の音が聞こえ最高に居心地が良い。

窓の外には、四万川が流れ、対岸には無料の共同露天風呂が見えます。
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裸のおじいさんが見えますね(笑)。

さて、茶菓子を食べて、風呂に入ってひと休み。夕食を待ちます。
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■貸切り風呂
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檜の風呂もあります。


日も暮れ、夕食の時間です。部屋食で頂きます。
この日のメニューはこちら。
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すごい品数ですので、特別料理を追加する必要はありません。

■蕨(わらび)のおひたし
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■山菜煮物
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左から蕗(ふき)・独活(うど)・薇(ぜんまい)
日本酒の肴にピッタリです。
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四万の温泉水で仕込んだスッキリ系のお酒です。

■自家製刺身蒟蒻(こんにゃく)
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酢味噌とネギで頂きます。

■上州牛ステーキ
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赤身が多く、牛肉本来の旨味が強い。

■山菜グラタン
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シメジと茄子の入ったゆるめのグラタン。濃厚なクリームとシメジの相性は抜群です。
茄子が少し生っぽいかな(これが狙い?)。

■天婦羅盛り合せ
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舞茸・シメジ・ムラサキホウダケ・コゴミ・茗荷と盛り沢山です。

■岩魚塩焼き
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■香の物
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蕨・ラッキョウ・茗荷

そして、ご飯(ゆけむり米)・お椀(蕨の味噌汁)・デザート・コーヒーが付いてきます。

写真がありませんが、ご飯が非常に美味かったです。
米の良さもさることながら、四万川の水が更にご飯の旨味を引き出しているのでしょう。

いやー、非常に満足・満腹の夕食でした。

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翌朝、この日も碧き渓流の音が心地良い目覚めを迎えさせてくれます。
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浴衣のまま温泉街を歩いて探索。
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朝食後、宿の向かいの共同露天風呂に入り、ひと休み。
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非常に開放感溢れる露天風呂です。男女別の脱衣所がありますが、恥じらいのある女性には厳しいかも。

チェックアウトし、帰路に向かいます。

途中、沢田農協の直売所に立ち寄り、野菜等をお土産として購入。
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歴史を感じる街並み・人里離れた静かな環境・そして美味い料理と大満足の1泊2日の旅でした。


■元祖・田丸屋(水沢)
【住 所】群馬県渋川市伊香保町水沢206−1
【TEL】0279−72−3019

■渓声の宿・いずみや(四万)
【住 所】群馬県吾妻郡中之条町大字四万3981−1
【TEL】0279−64−2404