本物BBQ 仔豚&北京ダックの丸焼き
本物BBQ第16回。今回、食材に選んだのは、スペイン産仔豚(約6kg)と北京ダック=鴨(約3kg*2羽)の2種。
イベント前夜、仔豚はいつもの東洋肉店さんから冷蔵便で、北京ダックは業務用食材屋さんから冷凍便で到着。
北京ダックはこんなビニール袋に入っています。
そのパッケージには「CLASSE A」とか「一等」と入っています。
最高級の北京ダックなのでしょうか?いずれにしても、まるまる太った立派な鴨です。
さて、翌朝高速に乗って一路イベント会場の貸し別荘へ。
途中、海に入って軽く運動。
さー、会場に到着。早速、準備に取り掛かります。
さて、今回は従来と違う焼き方に挑戦します。
「三角櫓(やぐら)オーブン方式」。いつもの串に刺して、クルクル回すお馴染みのモノではなく、丸焼き食材をタテに吊るして焼こうというモノ。キャンプで三脚に豚バラ肉塊を吊るし焼きにする巨大版をイメージ。
何でかって?まーいつもと違うことがしたかっただけです(笑)
しかし、これが思わぬ発見に繋がります。
屋根にロープを固定して、吊るしの土台づくり。
さて、ここからが一苦労。ただ、吊るして下から炭火で焼いても熱が逃げて、当然上部には熱が届きません。そこで、三角櫓を見立てた三角柱の壁で食材を覆い熱を逃がさないようにします。
材料は台所で使うアルミ製の防火シートをいくつか繋ぎ合わせて三角柱を作ります。
これを炭床の上の食材を覆うように被せて焼くことに。
豚のお披露目。「うちの子供と同じくらいの重さだな〜」
子供達も興味津々。
「そう、これがいつも食べてるトンカツや焼豚の元だよ」と軽く食育。
一方、室内ではサイドメニュー担当の台所隊長を中心にミーティング女子会。
さて、そろそろ焼き場の準備も整ったので、丸焼きに入ります。
まずは、豚のお腹に詰める(スタッフィングする)具材を準備。
米・セロリ・ニンニク・ジャガイモ・ローズマリー。
これらを詰めて、豚さんのお腹をタコ糸で縫い合わせます。
そして、上から吊るすため、脚をロープで結びます。
豚をアルミカバーの中にタテに吊るして、準備完了。
炭火との高さを確認しながら、焼いていきます。
今回も酒類は豊富に準備。生ビール34L、ワイン3本、ラム1本、バーボン1本、ジン1本、紹興酒1本、日本酒1升、サワー類15本…。
一段落したところで元バーテンダーが、モヒートとミントジュレップを特大ジョッキに用意。
みんなで回し飲みします♪
さて、豚さんの様子はというと、こんな感じ。
いい感じに火が通り始めています。
続いて、ダックの準備に入ります。
けっこうデカイですね。
こちらも櫓の中に吊るそうかと思っていましたが、既に豚さんひとりで満室となったので、こちらは2羽まとめて串に刺し、巨大焼き鳥風にすることに。
櫓の下にセットして、油で溶いた水アメを塗りながら焼いていきます。
サイドメニューも続々と完成してきました。
◆カシュッツと野菜炒め
◆香味野菜と秋刀魚のバルサミコソース
どちらも女子ならではの彩り鮮やかなパーティーメニューです(美味い!)
さてさて、豚の様子を見てみると、けっこう良い感じに焼けております。
そう、アルミシートで覆うことで、熱が外に逃げず、オーブンと同じ働きをしております!
凄いぞ、三角櫓オーブン!!
途中、水遊びをしながら、焼き上がりを待ちます。
焼き始めから1時間ちょっと、経過。
そろそろ豚も良い感じに色付いてきたので、降ろそうとした瞬間、思わぬ事態に!
ドーン!豚の脚が折れ、そのまま火床に落下!!
「ヤバイヤバイ」とみんな慌てて軽いパニック状態に。
革手袋で豚を救出、なんとか大事には至りませんでした(ホッ)。
いやーまさか骨が折れる(抜ける)とは、今後の課題を残しつつ、いつもの1/3くらいのスピードでほぼ焼き上がりました!
ダックも良い感じに焼き色が付いてきました。
焼きの足りない部分はアルミシートで覆い、温度アップ(スゴイぞ、三角櫓)。
全体に火が通り、ダックの丸焼きも完了。
焼き上がった仔豚と北京ダックを室内に運び入れ、夕宴の開始です。
豚は腹を割き、スタッフィングした詰め物を取り出します。
想定以上に早く焼き上がったので、生米・ニンニクは硬い状態で可食できませんでした(反省)。
さて、肉を切り分け、おのおの好きなように貪ります。
北京ダックということで、餡とクレープも手作りしました。
偉いぞ、女子チーム!
クレープにダック・きゅうり・ネギ・パクチー(香菜)・餡を乗せていただきます。
もちもち&香ばしい皮もこってりした餡も本格的!美味い!!
クレープ担当・台所隊長・私の3ショット。今回もよく出来ました!
ここからは、夜な夜な肴をつまみながら、おのおの好きな酒を飲み、仲間とのおしゃべりに花を咲かせます。
◆イカとセロリのチリソース
◆パクチーサラダ
◆八丈島産トビウオのくさや
◆鮭の白子のムニエル
◆北京ダックの紹興酒炒め
◆豚の脳みそ
最後の生樽も開けます♪
そして、お腹が満たされない輩には炒飯を振舞います!
そして、おのおの就寝。
翌朝、仔豚と北京ダックの骨でスープを作ります。
煮込むこと約2時間。「豚骨ダックWスープ」の完成です。
塩コショウを入れて味見。
美味いっす!鶏がらだけより旨味の強いスープです。これでラーメン、作りたくなりました。
太陽も上がり、ベランダからは伊豆の海が一望できます。
コーヒーを飲みながらの朝の一服、気持ち良さそうですね〜。
ぼちぼち、メンバーも起きてきたので、順番に軽い朝食。
先程の「豚骨ダックスープ」を振る舞います。
ご飯にスープをかけた「豚骨ダック茶漬け」も美味。飲みすぎた胃にやさしい一杯です。
スープ、味噌汁をすすりながら、おのおの朝食。
そして、仲間と談笑。
最後に、お約束の集合写真を撮って、今回のイベントは無事終了。
一路、帰路に着きました(完)
- 投稿者 matsu