初秋の信州・塩尻の旅
猛暑も過ぎ去り、朝晩涼しさも感じる季節になってまりました。
草野球の仲間であり、人生の大先輩の長野県塩尻市の実家にお世話になり、1泊2日の旅に行ってまいりました。
早朝出発し、一路中央自動車道を走り塩尻を目指します。
途中、諏訪湖SAで休憩。昼ごはん用のお弁当を仕入れます。
この日選んだのは、栗おこわと天むす。
朝おにぎりを食べたのに、また米です(笑)。炭水化物摂取し過ぎですね。
さて、岡谷ICを降りて高ボッチ高原を目指します。塩尻峠を経由して、高ボッチに続く東山道(とうさんどう)を車で上がって行きます。
この東山道、今から1300〜1400年前に出来た国が作った最古の道だそうです。
道マニアには聖地のような道なのか?車でも大変に思う坂道を自転車で登っている輩を何人も見ました。
何かの罰ゲーム?私は絶対やろうと思いません!
さて、高ボッチ高原の前にさらに標高の高い鉢伏山(はちぶせやま)山頂を目指します。
駐車代500円を支払い、そこからは歩いて山頂に向かいます。
この日はガスが掛かっていて雄大な日本アルプスの絶景を拝むことは出来ませんでしたが、日頃山登りをしない自分にとっては、15分程度の登山は新鮮でした。
◆鉢伏山頂(1928.5m)
この高さになると植物も育ちにくいのか、高い植物がありません。しかし、トンボ・蜂などの昆虫は元気に飛び回っております。
さて、その先の展望台に到着。ここに登って、先程買ったお弁当を頂きます。
2,000mの山で食べるお弁当、たまには良いですね!
さて、お腹も満たし、下山して、高ボッチを目指します。
高ボッチ高原に到着。駐車場(無料)から400m先の高ボッチ山頂を目指します。
◆高ボッチ山頂(1664.9m)
鉢伏山より低いので、ガスも薄く、多少景色は楽しめました。
軽く運動したあとは、温泉につかって汗を流します。
◆崖の湯温泉「薬師平 茜宿」
標高1,000mにある明治14頃開湯の温泉。野天風呂からは北アルプス連峰と松本平の景色が一望できる。鎌倉時代に起きた崖崩れの際に湧きだした水を引用していることから、この名が付いたそうです。
さて、すっきりした後、本日の宿である先輩宅に向かいます。
今回のテーマは「静かな酒の会」。
日本家屋でのんびり・ゆったり月を見ながら酒を飲むという勝手なイメージで臨んでおりますので、酒はもちろん日本酒。
同行した友人が事前に仕入れた情報を元に一軒の酒屋に向かいます。
◆坂野酒店
この坂野酒店、小さい店ですが、オリジナルの地酒を販売しています。
それがショーウィンドウにも飾られている「緑香村(りょくかそん)」。
原料となる米「美山錦」を自らの田んぼで栽培し、その米を同じ塩尻の美寿々酒造に持ち込んで製造。店主も酒造りにも加わっているようです。
坂野酒店は先代までは造り酒屋もやっていたとのこと。
火入れした淡麗な味わいの「特別純米」とシッカリとした味わいの「無濾過 生酒」の2種類ある中、今回は料理を邪魔しない「特別純米」をチョイスしました。
さて、買い出しも終わり、先輩宅に到着。
いやいや、驚きました。「幽霊屋敷だよ」と言われていた先輩宅ですが、なんのなんの老舗旅館をを彷彿させる立派な日本家屋です。
また、家だけではなく、庭も立派(広いっ!)。樹齢100年くらいの欅などもあります。
さて、気を取りなおして、「静かな酒の会」の準備に入ります。
今回、信州の地酒に合わせるのは、芋煮。
秋田の芋のこ汁風にやや甘めに仕上げます。
さて、芋煮も出来たところで乾杯し、「静かな酒の会」の開宴です。
緑香村と芋煮、うーんいいですね〜。
爽やかな旨味のある日本酒と昆布出汁の甘めの芋煮、よく合います。
途中、こちらも信州・塩尻の地酒(ワイン)「エステートゴイチ 龍眼樽醗酵」も開けます。
このワイン、長野で栽培されているオリエンタルヴィニフェラ種「龍眼」を使用したやや辛口の白ワイン。爽やかで上品な竜眼独特の果実香に、控えめな樽香がバランスよく調和。スッキリしていながらも、心地よい酸味が口の中に長く残ります。
美味い酒と肴と仲間との会話。
テレビの無い空間で、心地良い癒しの時間がゆっくり過ぎていきました。
さて翌朝、朝靄の先に高ボッチが微かに見えます。
そして、縁側で軽く向かい酒。
日本家屋が美しい写真を演出してくれます。
さて、家の片付けをして、惜しみながら日本家屋を去り、昼食先である蕎麦屋に向かいます。
◆そば処「どうひら」
比較的新しい店のようですが、古い木材を使用して古民家風に仕上げ、山里に馴染んでいます。
蕎麦はというと、地元信州の蕎麦粉100%の十割そばとのこと。
自ずと期待が膨らみます。
まずは、高原レタスの浅漬け。
やや強めの塩で味付けし、ミョウガの風味を効かせてあります。
流石新鮮なだけあり、漬けても生のようなシャキシャキ感です。
続いて岩魚の塩焼き。
こちらも近くの清流で釣れたモノ。
水もキレイなので、臭みなど皆無で最高に美味いです。
天ぷらも野菜本来の香り・旨味が強く美味。特に舞茸・かぼちゃがうまかったです。
さて、お待たせしました。蕎麦がやってまいりました。
そば殻の入った田舎そば風のビジュアル。断面はエッジの効いた見るからに歯応え・コシのありそうな麺です。
口に広がる蕎麦の風味が堪りません!海苔も頼みましたが、邪魔をするので、正直いらない。
いやー、信州の山里で食べる十割田舎蕎麦、最高でした。
心身ともに満足・満腹となり、この旅は終了。
信州・塩尻、最高です。
- 投稿者 matsu