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イラブー汁

沖縄の高級食材「イラブー(イラブーウミヘビの燻製)」を使った伝統料理の作り方を紹介します。

非常に手間の掛かることから、最近は沖縄でも提供する店は少ない。

材料となるのがこちらのイラブー。1匹で約10人分。

【作り方】
@まずは、イラブーに付いたススをタワシでゴシゴシこすり、よく洗い落
 とします。

A大きめの鍋に水とイラブーを入れ、中火で煮、イラブーを戻します
 (柔らかくします)。

B1時間したら、鍋から出し、イラブーを長さ5〜6cmにカット。

Cカットしたイラブーを昆布・タコ糸で結び、再び鍋に入れ、煮ていきま
 す。

*途中、水分が減ったら、水を足していきましょう(アクを取りながら)。

D3時間煮込むと、こうして濃い色・風味が出てきます。

◆1日目の作業は、ここで終了。このまま、火を止め、一晩(半日)
 寝かします。

E一晩寝かした後のスープがこちら。
 イラブーシンジ(イラブーの煎じ汁)と呼びます。

F一度、イラブーを鍋から出し、食べ易いように、腹部を切り開いて
 おきます。

Gあとは、テビチ(豚足煮)・結んだ昆布と一緒に3時間煮込み、
 最後に醤油・塩を6:4の割合で味付けして、完成。
*調味料は、入れ過ぎないように少しづつ

スープの味は、超濃厚なカツオ出汁を彷彿させる味と風味。
また、豊富な栄養素(ビタミン・ミネラル・DHA)を感じる薬膳ぽさ。
なんとも奥が深く、複雑な味です。
肉は過去2回沖縄で食した肉身より、パサついていました。
(やはり、材料(イラブー)の選定にも吟味が必要のようです)

■久高島のイラブー汁はこちら
■牧志公設市場のイラブー汁はこちら

★テビチは1日目・2日目でも時間のある時に作っておきましょう。

 【テビチの作り方】
 豚足(1kg)を10分下茹でし、圧力鍋でカツオのダシ汁(約2L)と
 昆布で1時間煮込みます。
 調味料は、塩・醤油 各小さじ2程度の薄味で仕上げます。